本日午後は、茅ケ崎市民ギャラリー会議室にて、湘南シニアクラブ6月度例会がありました。
今月の特別講演の講師は、株式会社本田技研研究所元所長の塚本正義氏でした。
テーマ「自動車産業を取り巻く経済及び技術競争の現状」
お話の項目は次の通り
1.急増する世界人口とモータリゼーション
2.世界の資源国
1)石油及び天然ガス埋蔵量
2)レアメタル消費国と産出国
3.自動車の歴史
4.主要国の自動車保有台数と今後
5.国別自動車生産台数
6.次世代自動車
1)電気自動車
2)燃料電池自動車
3)天然ガス自動車
7.ガソリン車、ディーゼル車、ハイブリット車、燃料電池車、電気自動車比較
日本の自動車の将来像としては、車両重量、走行距離、用途などを考慮し、
多様な燃料ミックスを考えて車の種類を選定し開発することが大変重要である。
燃料による車の適性としては概ね次の傾向がある。
①天然ガス車は、大重量で遠距離走行用
②高効率グルーンディーゼル車は重量車で遠距離走行用
③ハイブリット車は、重量車で走行距離が少ない場合用
④軽量車で走行距離が少ない場合は、電気自動車
⑤重量車で遠距離・近距離用には、燃料電池車
これらの用途、顧客ニーズ、資源確保等を考慮して、将来の自動車
開発が進められている模様。
現在世界の自動車メーカーは、10年先、20年先の世界の人口動向、経済発展動向、
自動車を受け入れる顧客の動向、資源確保動向、環境面等を考慮しての政府の
施策動向などを考慮に入れながら、自動車の種類、開発のポイントなどを分析し
対応している。
世界の自動車メーカーは、エコカー(在来自動車のエコ化、次世代自動車)の
技術開発に凌ぎを削っている方向が良く理解出来ました。
本日の講演会は、自動車産業の将来性に関し、色々考える良い機会になりました。